アクアフェリーチェ
開発の歩み


私たちの商品選び、開発の基本概念


・安心して使っていただけるような安全性の高いものであるか
・納得できるような効果が得られるか

この二つです。

自然派をうたう商品は数多くありますが、だからと言って使用感が悪い、効果がそれほど期待できないということに甘んじることなく、安全性と効果の実感のどちらも叶えたものをお届けすることをモットーとしています。

商品開発までの想い

私たちJRPは専門分野はペット(犬)のケア商品などを開発企画・販売する会社として、長い間飼い主さんとその愛犬の健康的で豊かな生活のサポートに取り組んできました。

そんな私たちが人間用の化粧品関連商品をこの世に送り出したのはアクアフェリーチェが初めてのことです。

当初私たちは、犬の皮膚トラブル対策用のケアウォーターを作りたいと考えていました。
犬の皮膚は毛に覆われて守られている事からもわかるように、人間の何倍もデリケートです。化学物質や様々な添加物によって、よかれと思って使ったものがかえって症状を悪化させるという事もしばしばあります。

そして、そのようなトラブルを持った愛犬の飼い主さんたちの嘆きは深く大きなもので、日常生活の思考のほとんどをそのことに費やすほどの方も少なくはありません。

 愛犬は家族の一員、子ども同様にかわいがっている方々のその想いを少しでも楽にできたら・・・
それが、アクアフェリーチェ開発のスタートでした。

ミネラルの力に着目

今までの経験と得た知識の中で、生物の体にとって一番大切なもののひとつに「水」と「ミネラル」というキーワードがあります。
この2つは生命の維持に必要不可欠なものであり、どちらも健康に美しくそして生き生きと過ごすために重要な働きをもたらしています。

特に、生き物が持つあらゆる酵素の働きを潤滑にする役割を持つミネラルの力に、私たちは以前から着目していました。
ミネラル水は私たちの生物の体内水に近い成分で、とても自然に作用し細胞がもともと持っている力を活性化させる力があります。

自然界には、体によいとされる成分が数え切れないほどありますが、私たちはその中でも、もっとも体に近く自然な作用を持たせることができる「ミネラル」でペット用ケアウォーターの商品開発を始める事に決めました。

海と大地の恵みとの出会い

私たちが知りえる中で、最も信頼のおけるミネラル成分は、アメリカ ユタ州のグレイトソルトレイク湖で採取されたミネラル成分です。

グレイトソルトレイクはいまだに近代化の波がまったく押し寄せず太古の海だった昔から変わらない未開の地が残されているといいます。そのため様々な汚染物質から守られた塩湖水には、解明されているだけで80種ほどのミネラル成分が自然のバランスそのままに含まれていることがわかっています。
このホームページのトップ画像はグレイトソルトレイクの写真ですが人工建造物が見当たらない広大な土地が多く残されています。


ミネラルはそれぞれが影響しあい相乗効果を生んでいるといわれており、研究が進められる今もまだその関係性が解明されておらず謎が多くあります。そのため単体摂取ではなく多くの種類のミネラルを摂取することでその働きを最大限に活用できると言われています。

グレイトソルトレイクの自然バランスのミネラル成分は、合成された単品のミネラル成分とは比べ物にならない良質なもので、私たちのコンセプトに最もマッチしたものでした。

自然由来成分だけにこだわりたいという想い

商品として売り出すことを考えると、商品の安定化、劣化に対する処置を考える必要がありました。ペット用とはいっても、安心して使えるグレードの高い商品を目指していましたので、なるべくなら化学的な成分は入れたくない。そして、自信を持って全成分表示をしたい。それが当初の強い希望でした。

私たちは「自然のもの」という事にはとても思い入れがあり、製造工場の皆さんもその考えに積極的に協力してくれて、いくつかの提案をしてくださり、その中で「カキタンニン」という成分を私たちは選びました。

カキタンニンは、ちょうど時同じくして厚生労働省に抗菌剤として認可された成分で、今後期待される天然成分の一つとして注目されているものです。
柿の渋から生まれた「大地の恵み」と、太古の自然を残した未開の地グレイトソルトレイク湖からの「海の恵み」。
この2つの成分だけしか使っていない、本当にピュアなケアウォーターがこの世に生まれようとしていました。

試作品完成。 そして・・・

第一回目の試作品ができたとき、確かな手ごたえを感じました。
私たちはペット用とはいっても、必ず自分たちも使ってみてその使用感などを確認しています。今回も私たちはこの試作品を自分の肌や頭皮などに付けてみてその効果に驚きました。
もちろん2つの成分だけですから、香りもなく、そして驚くほどしっとりし、なのにサッパリ感もありました。普段使っている化粧品類とはまったく違う、自分たちが開発に携わり、成分内容も選んだという安心感がありました。

ごく親しい協力的な方々にもその使用感をペットに試してもらうようにお願いし、数本お渡ししご感想を寄せて頂くこととしました。

思いがけない感想

当社のお客様は安全性に気を使う方々が多く、お願いしていたわけではないのにペットだけではなく自分でもつけてみた方が数人いらっしゃいました。

そして、その方々からは絶賛の声をいただいてしまったのです。

「乳液をつけずともしっかりうるおいが保たれる。」
「肌が明るくなったからか親戚にずいぶん色白になって具合でも悪いのかと思ったといわれた。」
「シワが目立たなくなった。」

など、犬への感想どころか、自分たちの使用感の感想が激化するという異常事態でした。

人間用のケア用品として作ってもらえないものかと、熱いメッセージをたくさん受けて、私たちは悩みました。

ペット用と人間用と・・・商品化の選択

一般的に人間の物(シャンプーや石鹸なども含め)は犬には使えないという認識があります。 もしも、人間用として作ったなら今度は犬たちに使ってもらえなくなってしまうのでは・・・それでは私たちが願う本来の目的から少しずれてしまうのではないかという不安がありました。


でも考えた末に、全成分表示が定められたより厳しい認可が必要な人間用の化粧品として、ペットが舐めてしまっても安心なレベルのケアウォーターを作ることに挑戦してみようと決めました。

すでに数回の試作品をお試しの方々からは、一日も早く商品化を!との声を、会うたびにかけて頂きました。


余談ですが、不思議な事に私たちの会社は今までペット関連事業に力を注いできましたが、設立時の企業の定款には「化粧品の販売・開発」という文字が記されています。導かれたような感慨深い気持ちになります。

いよいよ完成 発売がスタート

それから数ヶ月の時が過ぎ、ようやく発売が決まったのが2006年の3月のこと。

パッケージのメインイラストから自分たちで考案し、一から作った商品です。

これからもミネラルの成分を基にした商品を生み出していきたいという願いから、シリーズブランドを視野に入れてブランド名は「アクアフェリーチェ」としました。

イタリア語で「水」と「幸せな」という意味です。
使っていただいたすべての人が幸せな気持ちになるようにという願いが込められています。


幸いにも熱心に知人に勧めてくれる方もたくさんおり、少しずつですがそのうれしい効果を耳にすることが増えました。

思わぬアクシデント

発売から約1ヶ月、これからという時に私たちの商品は大きなアクシデントに見舞われることとなります。

念のためにと社内にとっておいたサンプル品に、なにやら黒い影が現れたのです。ふわふわと浮かぶその姿は小さなマリモのようでした。
すぐに製造工場に検査を依頼、在庫分もすべて確認すると在庫の中からも数点マリモのような黒い影を発見することとなりました。

検査・原因究明の結果、カビの一種であること、混入の原因は容器製造先から納品されたスプレーノズルの洗浄に問題があり滅菌されていなかったとの見解でした。

せめてもの救いはまったく無害なものであったということ。
ごく微量の菌が、あまりに自然成分のために育ってしまったという皮肉なものでした。

せっかく世に出したばかりの商品たちを、全品回収する事になりました。
まだ知人の紹介にとどまっていたこともあり、回収はスムーズでしたが、せっかく生まれたロットNo. Aの商品たちは、日の目を浴びる事もなく、処分の対象となりました。

保存料無添加の壁

それから、私たちはもう一度原点に帰り考える事を余儀なくされました。
世の中には自然派とうたった数多くの製品があるにもかかわらず、それらは現実には様々な防腐剤や安定剤などの添加物によって製品化されているという現実を知ることになりました。

このまま、もう自分たちの想いが遂げられないのならば、いっそこの企画は白紙に戻そう・・・そう思うことも幾度となくありました。

みなさまの励ましによって

製造工場や原材料を提供してくださっている方からは、一日も早く今度こそ安定した製品を皆さんにお届けすべくリニューアル製品を作らせてほしいという要望をいただいていました。
私たちJRP社は原点回帰の最中、混沌とした気持ちで毎日を過ごしていました。

しかし、そんな中でもお客様から早く新しいのを送ってほしい、あれがとても気に入っていてあれがないと困るというお声をいただきました。

その声はひとりではなく複数からもたらされ、そして私たちは決心しました。
新たに、アクアフェリーチェの製作にとりかかることを。

安全性の確保に向けての試行錯誤

私たちの「自然なものを」というこだわりはとても大事な事かもしれませんが、やはり商品の提供という立場から、商品の安定性も重要な事であると考えるに至りました。

私たちが依頼している製造工場「ウエルミー株式会社」は数々の化粧品製造に携わっており、安全性の高い保存料として、いくつかを提示してくれました。

それぞれで作った試作品を何度も付け比べているうちに、不思議なことがわかりました。ほんの少し保存料の量や種類を変えるだけで、しっとりしたりサッパリしたり・・・。種類によっても香りや使用感が違います。

そうしたものは原材料に由来するものと思っていましたが、添加物によっても使用感に変化が出る。なるほど、こんな風に化粧品は少しの変化でいろいろと品を変えて商品を作るのだな・・・ということを知ることができました。


専門家の意見も聞き検討を重ねた上で、もともとのよさを最大限活かし、使用感をさらによく、そしてもっとも安全性が高いものとして私たちはメチルパラベンを選びました。
ロットAで気になっていた塩気も不思議な事に薄まり、べたつきがなく、そしてもちろん匂いもない。
そして、メチルパラベンなら長年にわたる使用実績からも安全性が高く、私たちの想いに一番近い。
モニターのみなさまからも認めていただくことができました。

 そして再出発

イラストデザインも一新し、晴れてデビューの準備が整いました。
でも念のため製品化された状態で、1ヶ月の間工場で保管してもらうことにしました。
私たちには信頼してくださる多くのお客様がおり、その方々を2度と裏切る事はできないからです。
いくつかの製造済み製品をそのまま用いて、過酷な耐久テストをしてもらうことで、より一層安全性と安定性に確信をもった私たちは、2006年6月23日に晴れてアクアフェリーチェミネラルミストをこの世にもう一度送り出すことができました。


こうして、多くの方の願いと励まし、ご協力によって、アクアフェリーチェブランドは誕生しました。
アクアフェリーチェがこれから先、一人でも多くの人にとっての「幸せの水」になることを祈ってやみません。

ペット用なら安心・人間用なら安心というわけではありません

私たちはペット用の製品を提供するうえで原材料はもちろんのこと、その製造過程でも危険な物質や製法を用いていないかを確認し、より安全なものを提供しようと考えておりますが、ペット業界では食品類、ケア用品ともに、全成分表示の義務はありません。

そのため、とても信じがたい内容のものを使おうと法的に問題はありませんし、製造過程でどんなに危険な薬品類が使用されたとしても原材料でなければもちろん表示の必要はなく「無添加」とうたわれて安心なものというイメージで販売されています。

製造販売する側の倫理観によって商品の質が左右されることになりますが、多くの販売業者はそこまでの知識もなくそこに疑問を抱くこともありませんので、粗悪なペットフードや問題のあるケア用品も多く世に出回っているのが現状です。


消費者の中には犬や猫は被毛に覆われているため肌が弱いこともあり、ペット用に作られたものは人間の物よりもマイルドだと考える人もいて、一時期ペット用の足裏ケアクリームを人間のお肌ケアに使うことでとてもよい効果が出たと一部マスコミで紹介されたこともありました。

また全成分表示の人間用のものであればペットの使っても安全だとして、食品やサプリメントなどを転用する方もいます。

しかし、人と動物とでは体質に違いがありるため、すべてが共用でき安全性を兼ね備えた商品であるわけではなく、安易に使うことでより症状が悪化する事も考えられます。

単に原材料だけでなく製造過程や用法もよく理解した上で安全にお使いになることをおすすめします。

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